手のひらPCM2702 USB DAC
Part3 : 製作編2012年2月
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基板
今回の基板ははんだ付けする前に少し加工が必要です。基板の裏側にLEDを装着するための穴をエンドミルであけました。
この穴から基板の表側を照らすと下の写真のように光ります(スイッチ機能はありません)。
LEDはOSRAM社のPointLEDというものを使いました。ちょっとお値段の高いLEDですが、パンフレットの"It’s nice to be different"というキャッチフレーズ通りに、あまり見かけないオリジナルなデザインになりました。オーディオ機能には関係ありませんが、見た目はカッコよくなります。また今回は金メッキにして、PCM2702 USB DACの文字も基板に入れました。
こだわりPCM2704と同じように、はんだマスクをクラフトロボでカットし、クリームはんだを塗布しました。
今回はLT3582が0.5mmピッチで、マスクができるか心配でした。
実際にカットしてみると、ランド間が狭すぎて切断されてしまう箇所がいくつかありましたが、はんだの塗布自体は問題なくできました。やはりクラフトロボでのステンシルは0.65mmピッチまでにしておいたほうが無難です。
はんだを塗布した後は前回と同じくアイロンで加熱し、リフローによるはんだ付けをしました。
今回はローパスフィルタを搭載し、そのオペアンプを交換できるようにしました。さらにアダプタなしでシングル、デュアルのどちらも使えるので比較してみるのが楽しみです。
とりあえずTIのOPA2134PAで視聴中です。
評価
音質に関しては文句なしです。PCM2704で問題だったホワイトノイズもPCM2702は聞こえません。ただ、PCM2704に比べ、やや低音が弱い気がします。 私はあまりオーディオには詳しくないので、正確な表現はできませんが、なんとなく低音がボ〜ンってなる感じがします。ただローパスフィルタ等の影響も考えられますので、いろいろいじってみるのも面白そうです。
委託販売について
前回と同じく、基板があまりましたので、WebShopビスパでの販売を検討しております。
今回は可能なら完成版とキット版の両方を販売したいと思います。キット版の場合はさすがに表面実装部品のはんだ付けは難易度が高いので、実装済みで提供したいと思います。
お値段はやはりこだわりPCM2704よりははるかに高くなってしまいますが、できるだけ安く(1万円以下が目標)したいと思っております。
説明書(2012年2月8日更新)
組立てクイックガイド : 組立てに必要な情報を1枚にまとめました。
WebShopビスパ商品ページ
完成品版
キット版
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